金相場の読み方と買取の仕組み
今回は金の相場の読み方と買取価格の仕組みについてのお話しです。
◆金の価格の調べ方
皆さんは金の価格をどのように調べますか?ネット見て、新聞を見て、買取店に電話で・・、と様々な手段でお調べになりことと思います。
私の認識では田中貴金属が毎日発表する価格情報が日本の金の正式な価格だと考えています。実際には三菱と田中貴金属の金の価格には差があるらしいのですが・・。金の価格に定価はないですから自社の事情で各社割り出すということなので差が出るということです。
◆アールデコの買取の特徴
同じように金の買取会社の価格も各社まちまちです。私たち買取会社はお客様から金やプラチナを買取させて頂きます。買取会社はこれらの貴金属を集めてスクラップ会社に買い取ってもらい利益を出します。買取会社は自社の利益を差し引いた金額でお客様からお売りいただくわけですが各社価格はまちまちです。
お客様は少しでも高く買ってくれる店に持っていきます。価格競争になってしまい薄利になりますね。アールデコでは価格競争に巻き込まれないよう自社で買い取ったジュエリーなどをネットや店舗で販売していますので買取に付加価値をつけることができより高価に買取ができます。
ジュエリーの付加価値を認めお客様からより高価に買取をさせて頂けたらと考えています。
◆金相場と世界経済の関係性
金の相場は世界経済と密接に関係しています。只今の関心事はアメリカの利上げがいつになるか?ということです。おそらく12月という予想が多いですがどうなるかは全く予想できません。
他にも中国の景気の行方も大きな要因です。ただ、目先の動きは米の利上げが迫っていることは確かなので利上げが決定するまでのここしばらくは金の価格はあがりにくいです。
深刻なのはプラチナの価格。フォルクスワーゲンのディーゼル疑惑まではプラチナの価格は底値に近いといわれておりました。筆者もそう考えプラチナを購入しました。そこにワーゲンの疑惑が出てきてしまいましたので底が見えなくなりました。
欧米はクリーンディゼルの開発が盛んでトラックにはかなりの割合でディーゼル車が用いられています。ディーゼル車の触媒という排ガスをきれいにする装置にはプラチナが使用されておりそれがプラチナの需要の大きな柱となっていました。それが販売不振になるとプラチナ需要が減り価格が下落している大きな要因になっています。まだまだ解決策が見えないVW疑惑です。プラチナの浮上にはずいぶん時間がかかると予想されます。